サンスクリット読解 菌類のシャンブラー
調べてみたら意外と誰もやってなかったの誰得読解。
カタカナはだいたいの感じ。
(本文中で使われている形(音の変化前の形): 変化前の単語 「意味」 文法的説明)

カード名

phaṃgalśamblar  
パンガルシャンブラル
phaṃgalśamblar: phaṃgalśamblar- 「菌類のシャンブラー」 男性形 単数 主格
当て字。音訳ですね。サンスクリットにはファの音がないので英語の感覚でphaにしたんでしょうが、これはパの帯気音。



カードタイプ

būtam paśuḥ
ブータム パシュフ
būtam: buūta- 「存在物、生物、怪物」 中性形 単数 主格
paśuḥ: paśu- 「獣、家畜」 男性形 単数 主各

サンスクリットは単語の語尾変化によって主語・述語・目的語などをそれぞれ表します。ここではどちらの単語も主語や表題などに使われる形である主格になっています。
名詞・形容詞には男性形・中性形・女性形があります。通常、生物の場合は自然の性別に従いますが生物以外の物事にも語形としての性があります。
通常は複数の単語が同じものを指す場合、性・数・格が同じになるのですが、ここでは「クリーチャー」という汎用的なカードタイプは中性、個別のタイプである「ビースト」は男性になっています。

テキスト 

mṛditum
ムリディトゥム
mṛditum: √mṛd 「押しつぶす、破壊する」の不定詞形「押しつぶすこと、破壊すること」

サンスクリットでは動詞の原形を表すときには√記号を付けます。動詞も原形を様々な規則に則って変化させて使用します。

yadā phaṃgalśamblarhānimaraye praharati
ヤダー パンガルシャンブラルハーニマライェー プラハラティ
yadā: yadā 「もし、~するとき」 関係代名詞
phaṃgalśamblar: phaṃgalśamblar- 「菌類のシャンブラー」 男性形 単数 主格(~が)
hānim: hāni- 「危害、損害」 女性形 単数 対格(~を)
araye: ari- 「敵」 男性形 単数 為格(~に)
praharati: pra√hṛ 「傷つける、攻撃する」 現在形 三人称 単数


tadā patraṃ karśasi ca so’rirapāsyati pataṃ
タダー パトラム カルシャシ チャ ソーリラパースヤティ パタム
tadā: tadā 「その時、その後」 関係代名詞
patraṃ: patra- 「花びら、葉、カード」 中性形 単数 対格(~を)
karśasi: √kṛṣ 「引く」 現在形 二人称 単数
ca: ca 「~と、および、そして、また」 接続詞
so(sas): tad- 「彼、それ」 代名詞 男性形 単数 主格(~は)
’rir(aris): ari- 「敵」 男性形 単数 主格(~は)
apāsyati: apa√as 「投げ捨てる」 現在形 三人称 単数
patraṃ: patra- 「花びら、葉、カード」 中性形 単数 対格(~を)

karāt tasya tasyā vā //
カラート タスヤ タスヤー ヴァー
karāt: kara- 「手」 男性形 単数 従格(~から)
tasya: tad- 「彼、それ」 代名詞 男性形 単数 属格(~の)
tasyā(tasyās): tad- 「彼、それ」 代名詞 女性形 単数 属格(~の)
vā: vā 「または、あるいは」 接続詞
//: 文章の終わりの記号。


イラストレーター
prakāśakaḥ: prakāśaka- 「出版、描くこと、明確にすること」 男性形 単数 主格


以上でだいたいあってるはずです。細かい説明をしだすときりがないのでこの辺りで。
間違いがあったら教えて下さい!

しかし本当に誰得。マジックやっててインド学とか仏教学でサンスクリットの授業取ってる初学者とかにしか訳に立たなそう。

コメント

マルシェ
2014年9月12日18:17

他言語おじさん!!

いたにょ
2014年9月12日22:09

ちなこれ以外の他言語は読めん模様。
学問分野的にドイツ語読めるようにならんとやヴぁいんじゃがの・・・

悟空
2014年9月13日12:53

まってました!


脳が痛い。

いたにょ
2014年9月13日18:49

サンスクリットはものっそい規則が複雑ですが、ほぼ規則通りにピッタリはまるので読めるとパズルがはまった時みたいに気持ちいいのですよ。

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